浪人 つらい②

浪人生活はこれからさらにつらい時期に差し掛かっていくと思います。
そんな時に、自分が取り組んでいることに価値があると再認識してほしいのでこの記事を書きました。

本記事の内容

  • 浪人生へのメッセージ
  • 僕の感想

本記事の筆者
・一浪目は駿台、二浪目は自宅で浪人
・第一志望に届かず、現在は理科大一年生

浪人生へのメッセージ

僕は一浪目に駿台で浪人をしていました。
今回のメッセージは、駿台物理でそこそこ有名なH.K先生が後期授業の最後に語っていた音声を録音したものが残っていたのでこの場で皆さんに伝えようと思います。

ここからが先生のメッセージ

授業終わって家に帰ったら、紅白歌合戦やってるわけ。
で、俺積極的に紅白見るわけじゃないんだけど、そうしたらさ、和田アキ子がちょうど浪人生の歌を歌っていたわけよ。

別に浪人生の歌って言うわけじゃなくて、浪人生に接して帰ってきたら、「これ、浪人生そのものの歌じゃん」ってなったんだよね。

その歌のことなんだけど、「あのカネを鳴らすのはあなた」って曲なんだけど、その歌詞に「希望のにおいがする」ってのがあるんだよね。
君たちには希望の匂いがしてるって言いたいわけよ。

「クソ忙しいときに何のんきな事言ってんだよ」って、そうだと思うんだけど、これは言っておこうと思うんだよね。
希望のにおいがするって何かって話なんだけど、じゃあ、俺がこうして授業しててさ、君た
ちの目がキラッキラッってなっているってわけじゃないよ。

子供が目をキラキラさせてっていうか、みんな今どんよ~りとした顔で、授業聞いてんのかなって疑ってこっちはやっているんだけども。
まあ、一応手は動いてるなって思ってるんだけども。

で、「希望のにおいがする」って歌詞の後は、「つまずいて、傷ついて、泣き叫んでも」だからさ。
いや、ほんとに君たちでしょ。
まず、つまずいて、この予備校に来ましたと。

で、君たちは傷ついて泣き叫んでいるんだよね。
でも俺だってそれはうっすら気づいているよ。
だって、偏差値なんてさ、上がらないよね。
みんなそれをうっすら気づいてんでしょ?

だってさ、いやいや、成績は伸びてるんだよ。

でもさ、現役生っていう余計なものが下からニョキニョキ生えてくるんだから統計的にみて、絶対にみんな偏差値は下がっているんだよ。
それはしょうがないわけ。
なのにさ、自分でがっかりしてるのに親から「成績が伸びないね、前より落ちているじゃない」なんて言われたりさ、担任になんか怒られちゃったりするわけだと思うんだけど。

いやいや、ふざけんなと、思いながらも、帰ってきたら、駿台明日行きたくねぇ、寝ていようと思いながらも一応みんな、いやいやっていうか、しょうがねぇなぁと思いながら来ていたりすると思うんだけど。

でもね、それはすごいことだと思うわけ。

だってさ、今の時代、そんなことするムードじゃないじゃん。
大学入試だってそうだよ。
推薦入試も増えてきてるじゃん。
それどころかさ、数年前の医学部の裏口入学とかさ。
大事になるかと思いきや、いつの間にか終わっているっていう。
ああゆうこと許されるんだっていう。
そういうのがまかり通っているってわけじゃん。

大学入試だけじゃなくてさ、世の中のニュース見ればそんなので溢れているんだ。
まともに働くのも馬鹿馬鹿しいっていうかね。

日本だけじゃないよ、世界中ね。

なのに、君たちみたいにね、地味ぃな受験勉強している人がいるっていうのは希望のにおいがするのかなって思うのね。
地味だけどさ。

俺だって授業の準備はするけどさ、それなんか俺はさ、予備校の中じゃさ、君らのほうがずっと辛いのはわかってるんだよ。

君たちの勉強ってさ、テキストの後ろの答えをみて「ああ、違った」っていう何の刺激もないと思うわけ。
まあ、しょうがないじゃん。
修業時代だからそれしかないんだけど。

そういうことを続けているっていうのは、そういうことを続けている人がいるってことは、世の中もまだ終わりじゃないんだなと。

でさ、つまずいて、傷ついて、泣き叫んで終わりっていうわけじゃなくて、その歌はちゃんと、サビはさ、「あのカネを鳴らすのはあなた」だから。

君たちがカネを鳴らすっていう曲なんで、ちゃんと鐘を鳴らしてくれって思うわけ。

で、大人になってしまうとね、俺も東大目指して浪人し、早稲田に行ったんだけど、中途半端な受験の失敗みたいな感じなんだけど、今になってあの結果がどうだったとは思わないわけよ。
そのあと自分に降りかかってきたことを考えるとあんなこと小さかったなと思うんだけど

まずはさ、君たちにとってまあまあデカい鐘である受験を乗り切ってほしいと思うんだよね。

僕の感想

10~11月は浪人生にとって山場です。
最初の模試ではそこそこ偏差値が高かったのに、この時期になると現役生が追いついてきて相対的に偏差値が下がってきます。

浪人ってなかなか厳しい世界です。

受験に落ちる、また同じところを一年かけて勉強し直す。
最初は現役生に対して多少のアドバンテージを感じていても、終盤になると知識のレベルは現役生と変わらなくなる。
浪人生が二年かけて学んだことは現役生が数か月で学んだことに追いつかれてしまう。
蓋を開けると、浪人で結果を出している人は少なかったです。
僕が通っていた駿台でも最初は東大志望が10人くらい、東北大志望が100人くらいいましたが、ちゃんと受かったのはそれぞれ1人、10人くらいでした。

つまり、現役生のときにも合格できたであろう大学、もしくは現役生のときに志望していた大学よりもレベルの低い大学に進学する浪人生ばかりだということです。

結果としてはそうなるんですが、夢がないですよね。
半分あきらめ。
失敗している人のほうが多いんだとわかったうえで日々机に向かって地味な作業を繰り返す。
そんな人がいる世の中って”希望のにおいがする”のではないかと先生は言っていました。

大学全入時代の今、入れる大学はいくらでもあったはずです。

それにもかかわらず、あなたたちはわざといばらの道を選びました。

楽な方向に流されなかったのです。

このことは誇っていいのではないかと思うわけです。

生きていれば、できる限り苦しい思いはしたくありません。
しかし、手に入れたいものがあるならばそれも受け入れなければいけません。
そんな時にこの誇りを思い出して自分の道を歩んでほしいと思うのです。

浪人 つらい①

コメント

タイトルとURLをコピーしました